ワールドカップベスト１６の日本代表の獲得賞金１８億円に税金はかかるのか？
担当U
こんにちは、長野県須坂市の植木税理士事務所です。
日本代表がおしくも敗れ去ったあとも熱戦が続くサッカーワールドカップ。
ワールドカップの優勝賞金は58億円とのことですが、ベスト１６に入った日本も18億円の賞金を得ました。
通常スポーツの大会の賞金には、法人税、所得税、消費税がかかります。
では、今回のワールドカップで日本代表が得た賞金にはどのような税金がかかるのか。
ワールドカップの賞金を得るのは日本サッカー協会（JFA）
ワールドカップと同じくFIFAが主催するクラブチームの世界一決定戦であれば、日本のクラブチームが獲得した賞金には法人税がかかります。
しかし、ワールドカップに出ている日本代表は公益財団法人日本サッカー協会（JFA）に属しています。
賞金もJFAに入り、日本代表選手はJFAから報酬の形で分配を受けることになるのです。
公益財団法人とは、公益の目的のために活動する法人として内閣総理大臣（都道府県知事）の認定を受けた法人で、その公益目的事業において生じた収益には法人税はかかりません。
よって、今回JFAが獲得した賞金についても法人税はかからないということです。
その他の税金は
JFAは選手に対して報酬を支払います。
今回のワールドカップでいえば、出場権獲得1000万円、１勝200万円（引き分け100万円）、決勝トーナメント進出600万円、優勝5000万円の報酬がJFAから代表選手各人に支払われることになっていました。
結果的には、2000万円+αの報酬が支払われるようですが、高いか低いかは別として、この報酬には所得税がかかります。
ただし、海外に拠点をおいている選手は日本では所得税はかかりません。
また、消費税ですが、公益財団法人も消費税の納税義務者になりますが、今回の賞金は海外の大会賞金なので日本で消費税はかかりません。
編集後記
ちなみに、公益法人の認定審査や監督は、全国規模だと虎ノ門にある内閣府公益認定等委員会というところが担当しています。
私、2年間ほど在籍していました。
公益認定申請関係の仕事来ないかな。
