令和5年度の税理士試験の申込者数が増加したという話からの税理士試験体験談

~前回からのつづき~
40歳を超えて、10代や20代のフレッシュな脳の持ち主たちと勝負するのは大変。
しかも、簿記や財務諸表論の会計科目については、税務の仕事に関係する部分はあるものの、法人税法等の法律科目に比べるとその程度は小さく、一から勉強するのと変わらないのでした。
税理士試験は、試験範囲も問題量もとんでもなく多く(試験時間の2時間かけても8割に手をつけられれば上出来という分量)、すべてを網羅するのは不可能と感じたので、できそうなところを確実に得点することで、合格ラインすれすれを狙う作戦へ。
独学での座学を中心に定期的に大原の模擬テストを受けるスタイルで1年後の本試験での簿記論・財務諸表論の2科目合格を目指します。
当時は、泊りがけの出張が続く部署に所属していたので、平日はホテル暮らしが多く、比較的勉強時間はとれたような気がします。
そして懸念されていた40歳の脳みそは、まだまだ衰えるには早かったようで、学習は順調に進んで行きました。
6月~7月の本番直前の模試では合格ラインをとれていたので、ある程度の手応えもあったのです。
そして迎えた試験当日。まずは簿記論です。
試験官から「始めてください」の合図があると同時に、試験問題の全体を見まわして、できそうなところから順番に問こうとしたのですが、、、
~つづく~