長野県に熱中症警戒アラートがでる不思議について解説

こんにちは、植木税理士事務所です。

本日も、関東甲信から九州にかけて異常な暑さが継続するようです。

昨日は、熱中症警戒アラートがなぜか長野県にも発出され、本日も二日連続でアラートが出ています。

この辺り(長野市須坂市などの北信地域)も気温が猛暑日ほどではないにせよ上昇し、暑いことは暑かったのですが、いたって普通の夏の天気です。「危険な暑さなので外出は控えて」という趣旨の熱中症警戒アラートが出るのには違和感ですよね?

なぜ、長野県に熱中症警戒アラートが出たのか?

熱中症警戒アラートとは?

気象庁によると、

熱中症リスクの極めて高い気象条件が予測された場合に、予防行動を促すための広く情報発信を行うため、 発表には熱中症との相関が高い「暑さ指数」を用います。 暑さ指数の値が33以上と予測された場合、気象庁の府県予報区等を単位として発表します。

とされています。

暑さ指数とは、①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標で、いわゆる体感温度ともいえるものです。

真夏においては、東京都心や沖縄県は意外と最高気温が高くならず、天気予報を見ているとそこまで暑くないような感じがしますが、朝晩を通じて本当に暑いです。暑さ指数でみると実際の暑さがしっかりと反映されています。

最近では、天気予報サイトでも暑さ指数を一緒に表示しているため、私も夏の間は、最高気温ではなく暑さ指数を参考にその日の行動などの判断をしています。

毎日暑さ指数をチェックしていると、長野県のほとんどの地域では、夏を通して暑さ指数は相対的に低く、夏の過ごしやすさや熱中症リスクについて優秀なことが数値としても分かるのです。(冬はとても寒いので当然そうでなければ困りますが)

熱中症警戒アラートの発出基準

では、なぜ暑さ指数が相対的に低い長野県で熱中症警戒アラートがでる(周辺県ででない)ことがあるのか?

それは、このアラートが、県内に数か所ある測定値のどこか一か所でも基準値である暑さ指数33を超えた時に、県を単位として発出されるものだからです。

長野県でアラートが出る場合はだいたい↓こんな感じ。

(本日朝時点の予報では南信濃は32になっているが、昨日時点では33だったのでアラート対象)

長野県は南北にとても長く高低差も違うので、関東でいったら、横浜市で暑さ指数が33を超えたら群馬県のみなかみにもアラートが出るような感じです。

これが長野県にちょくちょく熱中症警戒アラートが発表されるという違和感の正体でした。

ちなみに、長野市や須坂市については、昨年1年間を通じて指数が31すら超えたことはないはず。(超えたとしても一日のうちのわずか一部分)

まとめ

本日の熱中症警戒アラートを見てみると、お隣の群馬県や栃木県には発表されていません。

栃木県宇都宮市や群馬県前橋市は本日も最高気温が37~38度予想で、暑さ指数も「危険」とされる暑さ(32)なのですが、閾値である33を超えていないのでアラートはでない、他方で、圧倒的に指数の低い長野県長野市にはアラートが出ているという違和感。

ということで、熱中症警戒アラートについてはあまり気にする必要はありませんが、暑さ指数については、熱中症リスクを警戒するのに非常に優れた指標なので、天気予報の最高気温しか参照していないという方は、夏の間はぜひ、この暑さ指数を参考にしてもらえれば良いと思います。

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