「逆L字」、「稲妻」とはなんのこと?

こんにちは、植木税理士事務所の植木です。

ネット記事をみていたら、「逆L字型口座」という税務の職場時代の懐かしい言葉が出ていました。

ほかに「稲妻型口座」とかあるのですが、これらは、税務署の調査官が見つけたらとても喜ぶ口座なのです。

といっても、普通預金とか当座預金とかの口座の種類ではなく、口座の入出金の動きを見た時の形からそのように呼ばれているものです。

実際の口座はこのような感じです↓

入出金の動きをトレースすると逆L字に見える

こちらはジグザクと稲妻のような形に見えるもの

調査官が発見して喜ぶということは、これらの口座が脱税に使用されている可能性が高いということです。

まず、一つ目の逆L字ですが、ひたすら入金があって、まとまったところで引き下ろしています。

他の経費の支払いや生活費等の支払いもなく、なんとなく架空外注費の送金先をこの口座にし、まとまったところで預金シフトしている様子が浮かびませんか?

二つ目の稲妻型は、入金があるたび即日出金が繰り返されています。

これもまた、売上除外先からの入金をすぐ別のところへせっせとシフトしている様子などが目に浮かびます。

これらの口座を見つけた調査官はATMの画像や入出金伝票などを確認してこの預金口座の真実の所有者を突き止め、不正につながると判断すれば徹底的な調査によって不正の全容を解明するという流れ。

というわけで、「逆Lと稲妻」についての解説でした。

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