税務署も調査を受ける時はどきどきしてしまうという話

こんにちは、須坂市の植木税務会計事務所の植木です。
税務署から調査連絡を受けると、何もやましいことなくてもどきどきしてしまいますよね。
その税務署も、いざ自分のところが調査を受けるとなると同じようにどきどきしちゃいます。
どこから調査を受けるのか。
国税局や国税庁?
それは当然にありますが、それは会社でいったら親会社の監査を受けるようなもので、もちろんどきどきばたばたとなりますがいわゆる調査とはまた違います。
ちなみに国税局も、その上の国税庁ですら、定期的に受けることになる調査です。
労基署?
さすがに労基署は入りませんね。
答えは、会計検査院です。
会計検査院は内閣から完全に独立する行政機関で、国などの会計や決算の検査を行い、税金の無駄遣いなどを厳しく指摘。
税務署については、税務署自身の会計処理等に加えて、法人や個人から提出された申告書の内容も検査されるのが特徴です。
税務署も申告内容はチェックし、行政指導や実施調査で是正を行っているのですが、
「申告書の誤りを気づかずに放置しており、適切な徴税ができていない」
と指摘されることは税務署にとっては恥以外の何物でもありません。
なので、会計検査院の検査は小さな税務署であれば1週間くらいの期間ですが、審理担当者はその準備期間も含めて生きた心地がしないのです。
また、いち税務署の誤りでなく、組織全体に波及するような大きい問題点を指摘されることもあり、そのような場合には、法律や通達の改正で対応するということになります。
最近では住宅ローン控除の改正がありましたね。
ローン控除の税率を1%から0.7%に引き下げるというあれです。
今の超低金利下では逆ザヤになって借り得の状態になってるので当然です。
なんであれ、調査とか検査はドキドキしてしまうもの。
税理士も他人事ではないので、いつ検査があってもいいように適切な処理を心がけよう。